漆喰や土壁等、左官技術が希少になりつつある現在、一方で伝統技術の良さが見直され始めています。今回は岐阜県大垣市在住の左官職人、降籏 勅さんに来ていただき、漆喰を作るところから塗るところまでの御指導を賜りました。
 漆喰は、石灰(いしばい)や貝灰を、油やスサ※という植物繊維を混入し、臼でひいて作ります。この漆喰は壁に塗った時に割れにくく剥がれにくい特性を持つので、まず、木と竹と藁で組んだ自然素材の骨組み(小舞)に赤土を打ち付けて下地とし、十分乾燥させた後に上から鏝で漆喰を塗って白壁を作ります。白壁は、下地づくりと同様に3回くらい塗り、最後に油を入れてつやをだし、ホコリがつきにくいように仕上ます。ただし、職人の考え方や、施主の要望が微妙に関係するので一概には言えません。
日本における左官という職業の始まりに確たる定説はなく、おそらく仏教伝来の頃にもたらされた技術導入によって、土壁の上に上塗りをする本格的な左官の仕事が生まれたとされています。
漆喰についてさらに詳しく知りたい方はこちらへアクセスしてみて下さい。→城かべ

※スサ・・・壁土に混ぜて、ひび割れを防ぐつなぎとする材料。荒壁には藁を、上塗りには麻又は紙を用いる。

参考資料・・・藤田洋三著 「消えゆく左官職人の技 鏝絵」 小学館

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